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生命潮流

 前回のエントリーLink で紹介したMatt氏のYouTubeビデオ(2008年度版)で使われている曲があまりにも美しいため、ちょっと調べてみた。このビデオで使われている曲は、エンディング ロールで確認出来るけど、Garry Schymanの「Praan」だ。Praanとは英語だと ”Stream of Life” (命の流れ)ということらしい。

Bhulbona ar shohojete
Shei praan e mon uthbe mete
Mrittu majhe dhaka ache
je ontohin praan

Bojre tomar baje bashi
She ki shohoj gaan
Shei shurete jagbo ami
(repeat 2x)

Bojre tomar baje bashi
She ki shohoj gaan
dao more shei gaan

Shei jhor jeno shoi anonde
Chittobinar taare
Shotto-shundu dosh digonto
Nachao je jhonkare!

Bojre tomar baje bashi
She ki shohoj gaan
Shei shurete jagbo ami
(repeat 3x)

Bojre tomar baje bashi
She ki shohoj gaan
Shei shurete jagbo ami

Bojre tomar baje bashi
She ki shohoj gaan
dao more shei gaan

Rabindranath-Tagore

この歌詞は、インドの詩聖ラビンドラナート・タゴール(Rabindranath Tagore)のベンガル語の詩集『ギーターンジャリ』の中にある詩から来ている。ベンガル語はまったく分からないけれど、この詩集は、1909年に自ら英訳して刊行しているので、彼の伝えたいメッセージは原文とそう変わらないであろうことが期待される。英語詩は以下のよう。

Stream of Life
by Rabindranath Tagore

The same stream of life that runs through my veins night and day runs through the world and dances in rhythmic measures.

It is the same life that shoots in joy through the dust of the earth in numberless blades of grass and breaks into tumultuous waves of leaves and flowers.

It is the same life that is rocked in the ocean-cradle of birth and of death, in ebb and in flow.

I feel my limbs are made glorious by the touch of this world of life. And my pride is from the life-throb of ages dancing in my blood this moment.

W-B-Yeats

 ちなみに、この英訳詩集はアイルランドの詩人のウィリアム・バトラー・イェイツ(William Butler Yeats)に絶賛され、評判となったそうな(イェイツはこの詩集の序文も贈っていて、それがまた素晴らしいらしい)。日本に帰ったら、日本語訳を購入してみたい。おそらく、この英語版がきっかけで世界に広く知られることとなり、1913年のノーベル文学賞受賞に繋がったのだろう。アジア人として初のノーベル文学賞である。ちなみに、イェイツも1923年にノーベル文学賞を受賞していて、ふたりとも、日本に関心を示し、タゴールに至っては5度も来日しているとのこと。
 この英語詩の試訳を以下に載せる。文法的に解釈が分からない部分があるんだけれど・・・。

いのちの流れ

日夜 私の血管を流れる 同じ命の流れが
この世界を流れ 旋律に合わせて踊る

同じ命が 数えきれぬ草葉の大地の塵から 喜びと共に生まれて
同じ命が 草花たちのさざめく波となる

同じ命が 生と死を担う海のゆりかごの中で
潮の干満に合わせ 揺られている

あぁ 私の手足は この世界の息吹を感じ栄光で満たされる
私の誇りは 幾世に渡る命の鼓動からなり
今この刹那 私の血の中で踊っている

 描写の時間的・空間的な拡がりが素晴らしく、やはり詩人はイメージが豊かだなぁ。ヒンドゥー教では、輪廻が教義の根幹にある。おそらく彼の死生観も、その影響を受けているだろうから、そういうのをイメージしながら味わうと良いのかもしれない。

 アマゾンコムで調べると、レグルス文庫とか岩波文庫から邦訳が出ている。レビューとかを見るとますます欲しくなる。

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ギタンジャリ (レグルス文庫)Link

  • メーカー・販売: 第三文明社
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  • 売り上げランキング: 10,851位
  • ジャンル・カテゴリー: 新書
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2010-03-29 タ-マLink
    rating:5/5いつもそばに置いておきたい本
    2008-02-21 荒野の狼Link
    rating:5/5悩み、哀しみ、苦しむ、すべての人への美しい命の詩
    2007-03-21 アマゾン太郎Link
    rating:3/5勉強になる本です
    2002-12-03 水戸部Link
    rating:4/5癒されました
    2002-03-18 くまのこころLink
    rating:5/5人生で出会えるといい一冊

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タゴール詩集―ギーターンジャリ (岩波文庫)Link

  • メーカー・販売: 岩波書店
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  • ジャンル・カテゴリー: 文庫
  • レビュー評 価: [詳 細]
    2004-03-06 かまぼ子Link
    rating:5/5美。

 さて、Matt氏のYouTubeビデオが素晴らしいのは、この曲の旋律と映像とが相まっているからであるが、言わずもがな、曲の歌い手の声の響きも素晴らしい。どことなく哀愁ただよう声だ。歌い手は、アメリカ ミネアポリス在住の、バングラデッシュ出身の17歳の女子高生Palbasha Siddiqueだ。このビデオのおかげで彼女は一躍有名になる。このビデオを巡る彼女の話は、Dancing with the universe (Bangladeshi US singer Palbasha Siddique) By Jim WalshLink に良くまとまっている。彼女の歌声は、YouTubeで探せば幾つか出てくる。

 

因みに、MaaとはMotherの意味だ。

lisa-lynne

 Praanと言う曲、個人的には、どことなく哀愁を感じさせる部分があるんだけれど、このセンチメンタルな感じは、ケルトハープ奏者Lisa LynneLink の音色に相通じるものがある。彼女のハープ曲に、"Circle of Joy"(セカンドアルバムFairie TalesLink に収録)というのがあるが、それと同じ空気を持っている。"Circle of Joy"は大好きな曲のひとつで、彼女のサイトでも試聴できるし、last.fmLink でも聴ける。心の琴線に触れる曲だ。

 最後になるけど、Praanは、アマゾンコムの他、iTunes Storeでも購入出来る。自分の場合、iTunesから150円で購入したけど、ダウンロード時にトラブったのか、はたまたiTunes 8自体の問題なのか、音飛びしたりノイズが入る箇所がある。以下のimeemLink 経由だと、そのような現象はない。まぁ、ACCエンコード圧縮された音源だから、音質は語れないにしても、Flash経由の音より悪く感じるのはどうも。CD版が欲しいな。

― by まーちん @ 10:59 am commentComment [0] pingTrackBack [0]

詩でも詠うか

気分転換に詩でも。

ひとりひとりの想いをすべて集めたら 一体どうなってしまふのだろう  私は,ひとつの点になってしまふ気がする               ―2年ほど前,手紙を書きながら

― by まーちん @ 06:50 am commentComment [0] pingTrackBack [0]

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