[ カテゴリー » 医療関連 ]

排尿時痛

 排尿時痛のある患者さんが外来受診されたということで、おばあちゃんの膀胱炎を頭に思い浮かべながら、診察室に行ってみると、そこには若い男性(25歳)が。1週間前から症状があるらしい。ははーん、あれか。

 症状が出始めるちょっと前に「そういうところ」に行ったらしい。患部を見てみると、先にかけて発赤・軽度の腫脹が見られ、また少量の膿排出もあるとのこと。うん、確かに痛そうだ。

 風俗店などでの行為によって感染する、いわゆる性感染症 STD(Sexually transmitted diseases)は、10代〜20代の若者の間での増加が言われて久しいですが、まだ増えているんですかねぇ。今回の症例は、クラミジア感染か淋菌感染だろうけど、混合感染かもしれない。とりあえず、両方に効果のある抗生剤を処方しておいた。

 クラミジアなどは、性器だけでなく、咽頭感染率も意外と高いらしい。感染しても無症状のこともあるから(こちらが多いか?)、それでパートナーに感染させることもある。これは、若い世代を中心にオラールセックスが普通に行われるようになったことも一因だろう。

 感染症というものは、物理的にその菌やウィルスを除去できれば感染率はぐっと減る。うがいや手洗い、洗浄が有効なのは言うまでもない。

 


― by まーちん @ 11:41 am commentComment [1] pingTrackBack [0]

世界初の生体膵島移植

京都大病院で世界初の生体膵島移植。http://www.sankei.co.jp/news/050119/sha037.htmLink 今回,ドナー(提供者)はお母さんのようです。母親の膵臓の50%を切除するようですね。気になるのが手術後に,耐糖能(血液中のブドウ糖濃度を調節する能力)が悪化しないのかどうかですが,実験的には大丈夫のようです。。レシピエントである娘さんにとっては,開腹のリスクもなく,これでインスリン注射が不要になれば大いに喜ばしいことですね。すべてが上手く滞りなく行くといいです。 個人的には,生体移植を含めた臓器移植というのは「過渡期の」医療だと思っている。どうしても倫理的な側面を切り抜けることが出来ないと思うから。それでも,臓器移植に対する切なるニーズはあるわけで,そこは法を整備してカバーすることになる。 理想的には,膵島移植でいえば,患者さん本人の万能細胞Gから試験管の中で膵島細胞を分化・増殖させて,本人に自己移植という流れが良いかなぁ。でも,これだと遺伝子レベルの変異(多型)が原因で耐糖能が低いのであれば膵島細胞自体がインスリンをさほど分泌しないかもなぁ。他にも自己抗体の攻撃による膵島細胞の衰弱が原因の場合もあるだろう,それでも,数でカバーできるのであれば良いかもしれないとか色々考えてしまう。 あと考えられるのは,ナノテク関連技術を駆使して,常時,血液中のブドウ糖濃度やインスリン濃度を測定し,それらの濃度に応じてインスリンやブドウ糖を放出して血中のインスリン濃度を一定レベルに保つ,そんなナノマシン(もちろん体内埋め込み型)が開発されれば,そもそもこういう問題から解放されるかもしれない。これは,まだまだ先の話かなぁ。

 参照:京都大学移植外科:膵島移植Link

― by まーちん @ 09:22 am commentComment [0] pingTrackBack [0]

ウィルスによる感染性胃腸炎

医療従事者として,医療関係の事項もメモしておこう。ここ1−2年の冬は,インフルエンザウィルス(特にA型)が猛威を振いましたが,今年はさっぱりです。その代わりと言ってはナンですが,昨年末から医療スタッフの間でも下痢嘔吐症が流行ってました。この類は,大体ウィルスが原因なので,大方,ロタウィルスかアデノウィルスが原因なんだろうなと思っていましたが,報道によれば,どうもノロウイルスが結構蔓延していそうですね。恥ずかしながら,小生は,そのウィルス名は初耳でした(学生のときに授業で習ったかもしれませんが・・・)。詳しくは,WikipediaLink などを参照。 感染経路は,汚染したカキなど貝類の生食や感染している調理者の手指からの二次汚染,感染者の糞便や嘔吐物みたいです。老健施設での集団感染の原因のひとつに,オムツ交換などをグローブ(ゴム手袋)を付けずに,素手でやっていたことなどが挙げられていましたが,経営コストなど考えると,一筋縄ではいかないのかなぁと。 当たり前のことですが,手洗い(特に複数の高齢者に接する機会の多い医療スタッフ)やうがいといった「予防」の概念が再認識されるのは大切なことです。あと,常に自分が感染源になりえるという認識も大事です。自分にとっては症状がないか,あっても軽いウィルスの毒性でも,高齢者など免疫力が低下している方にとっては致命的であることもあるわけですから。 あと,いつも思うのですが,こういう種々のウィルスの趨勢を既定している因子は何でしょうかね。平均気温でしょうか,降水量を含めた湿度でしょうか? 実際にはそれらが複雑に組み合わせってその年の流行ウィルスが決まってくるんでしょうけど。 現時点でノロウィルスによる感染性胃腸炎の感染者数の総計は8000件近くという報告Link がありますが,すべての施設で,意識的に(積極的に)ウィルス検出を行なっているわけではないので,実際の感染者の数は,少なくともその2−3倍はあるだろうと思います。はやく,流行が下火になればいいです。


― by まーちん @ 06:08 am commentComment [0] pingTrackBack [1]

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